体幹信仰が蔓延している
「体幹が弱いんです」
「カラダが良くならないとけないダメなんですよね」
「はびりすに行って体幹トレーニングしてきてください」
「最近、姿勢がよくなって座れるようになりました」
お母さんやお父さん
学校の先生から保育園の先生まで
こどもたちを「問題点」のルーペでのぞき続ける
医学的な問題に焦点をあてる方法が流行る
このようなこどもの部分的な捉え方は
作業療法の歴史の中でも繰り返された
1940年代後半から1950年代にかけて
ホリスティックで魅力的な作業療法の実践に対して
「その根拠や理論的な正当性はなんなんだ?」と
医学界、特に医師から批判や圧力にさらされ
筋骨系、神経運動系、精神力動など
部分的な問題にフォーカスしていくようになった
作業パラダイムから
内的メカニズムのパラダイムに変化した
ガラパゴス化してしまった
日本はおいておいて
世界的に見れば
今作業的パラダイムへの
回帰現象が起きている
当然はびりすもその中の一つだ
治療がうまく行っても
その人が健康になれるわけではない
そのようなことがわかったからだ
たとえば「脳性麻痺」という
究極の慢性疾患を抱えなながも
どうやったらいきいきと生きて
その人らしさが地域で輝き
また本人なりの挑戦や
自己実現を可能にしていくのか
子どもたちの「GIFT」を見つけ出して
かっこよくフィーチャリングして
関わる全ての人に送り届けたい
今日職場内OBP勉強会をはじめました
小さな源流探しが
このちっぽけなOTを強く導いてくれる
と信じて
OT田垣