1-2 ワンアクションに落ちない情報は全てゴミ
なぜこの本を書こうと思ったのか?
いろんな理由がありますが、1番大事な理由といえば、セミナー難民時代の私がそうであったように、メタボリックに知識や技術を習得しても、日々の作業療法や保育、教育、療育の中で行動に落ちて、習慣化しないような知識や技術はゴミと同じだということです。もっといい講師、もっとパワフルな知識、もっと効果的な技術、と使えないゴミばかりを集めて、無駄に知識や貯蓄を切り崩してしまう。そのような時間的なロスを繰り替えて10年、もっと早く、インプットではなくアウトプットを最大化するためのツール(武器)を持たずに、あっちこっち駆けずり回っていました。自分の考えて行動に移す力が未熟であることを棚に置いておいて、講師の良し悪しが研修の良し悪しだと思い込み、研修後に作業療法が改善しないのは講師のレベルが低かったからだと、講師側の問題にすり替えていました。
でも今は、「方眼ノートメソッド」と出会い、その考えは180°変わってしまいました。今は、自分の考える力、考えて行動へ変換する力がついたので、どんなにレベルの低い講義からも金銀財宝を見つけ出し、明日からの生活や仕事をどんどん進化させていくことができるようになりました。さらに、少ない知識や情報でも、その量で大きな変化が起こせるようになったので、もっと多くの知識を、もっと多くの情報を得ないという焦りからすっかりと解放されてしまいました。
だから、この本を開いてくれた皆さんが、皆さんのそれぞれのレベルから、等身大で成長や進化のプロセスが余裕を持って楽しめるようになる。つまりこどもと向き合う大人が、自分自身の仕事や子育てを、等身大で楽しめる。そのような空気感を作りたいと思うようになったわけです。